CDPの組織改編:意思決定に資する情報開示を加速するインパクトに注力
戦略的な再編によって、テクノロジーとパートナーに支えられたより効率的なCDPの活動を実践し、開示組織の報告負担軽減と、アースポジティブな行動を促進するための、リアルタイムで実用的な洞察の促進に焦点を当てていきます。
2025年5月14日 (ロンドン)
CDPは、世界で唯一の独立した環境情報開示システムを運営するグローバルな非営利団体です。CDPは本日、自らが使命として掲げる地球にとって最も重要な意思決定を可能にする実用的な環境データの提供を、加速させることを目的とする戦略的な組織再編を発表しました。
この組織再編は、CDPのグローバルモデルを最適化し、特にプロダクト、グロース、オペレーションズ、カスタマーサクセスにまたがる新たな機能において主要な能力を強化するもので、顧客とパートナーにより良いサービスを提供し、CDPの戦略の次の段階を加速させることを目指しています。 また、より多くのリソースをイノベーションとインパクトに振り向け、重要なスキルや専門分野に再投資し、寄付者の支援による貢献を最大化できるよう、ステークホルダーへのサービスを強化します。
CDP CEO シェリー・マデーラ(Sherry Madera): 本日発表した再編は、CDPが明日のレジリエンスとイノベーションに投資することを可能にし、エコシステム全体にわたるパートナーやステークホルダーに対するわたしたちのコミットメントを実行するものです。私たちは、サステナブルなビジネスとより広い経済のために、迅速でスマートな意思決定を可能にする一貫性のある比較可能なデータを提供することで信頼を得ています。そして、地球を守るため、同時に利益を守るために行動する組織の皆様をサポートすることに、誇りを持っています。CDPは、私たちの使命、パートナー、そして従業員、に以前と変わりなく集中し、それは地球と利益に対する経済全体のアプローチをサポートすることにつながると考えています。私はこの大胆なビジョンの追求に価値ある貢献をしてくれるCDPチームに心から感謝しています。
CDPは2000年の設立以来、世界で最も包括的な自己報告型の環境情報のデータベースを運営・管理し、現実の行動を促すためのリソースを提供しています。年に一度の情報開示サイクルを終えると、CDPのデータセットは、データ市場、指数、格付け、投資リサーチ、金融商品に活用されています。CDPを通じた情報開示は、単なるチェックボックスにチェックマークを入れることではありません。それは、経済的パフォーマンスと環境保護の両輪を推進する重要な情報を表面化するものです。
急速に進化する今日の市場環境において、CDPは、独立した情報開示システムを世界に提供し、グローバル経済に貢献するというコミットメントを堅持しています。 2025年におけるCDPの優先課題は、700を超える金融機関と300を超える世界最大のサプライチェーン・オーナーから要請される、ビジネスに不可欠な情報を毎年安定的に提供することです。また今後は、CDPの将来の方向性を検証するために市場参加者と直接関わり、不確実な時代に企業が利益を上げ、アースポジティブな意思決定を行うことを支援するためにパートナーとの協力を深める機会でもあります。
CDPの最新の戦略と目的は以下の通りです:
- ユースケース・モデルを通じて、意思決定に有用な、セクター固有の、実行可能な洞察を提供する
- 負担、重複作業、手作業によるデータ入力を減らし、情報開示を合理化する
- 金融市場、要請機関、政策立案者、一般社会に対する、高品質でスタンダードに沿ったデータの提供と相互運用可能なアクセスを改善する
以上
CDPについて
CDPは、世界で唯一の独立した環境情報開示システムを運営するグローバルな非営利団体です。環境報告のパイオニアとして、透明性と変革を推進するデータの力を信じています。ビジネス、資本、政策、科学のリーダーと提携し、アースポジティブな意思決定を可能にする新しい情報を提供しています。2024年には、24,800社以上の企業と1,100以上の自治体がCDP質問書を通じて環境情報を開示しました。世界の運用資産の4分の1以上を保有する金融機関は、投資や融資の意思決定のためにCDPデータを活用しています。CDP質問書は、ISSBの気候基準であるIFRS S2への整合をはじめ、重要な情報開示基準やベストプラクティスをひとつのフレームワークに統合しています。 CDPはグローバルなチームで、人と地球と経済の真にバランスのとれた世界を築きたいという共通の願いで結ばれています。詳細については、cdp.net にアクセス、または@CDPをフォローしてください。